2019年9月18日水曜日

「フリースクール」とは何か


ここまでとりとめもないことばかり書いてきた当ブログ。
スタッフに「あんなブログに『いいね!』がつくのが悔しい」と言われてしまう始末。(-.-シツレイナ
でも真面目なことも書くんですからねっ!


てなわけで今日は「フリースクールとは何か」。

はい、ある意味永遠のテーマです。
フリースクールを調べる子ども達や親御さんからは「どんな場所かよくわらかない」と言われるし、大学の研究者はまず「フリースクールの定義」に四苦八苦する。

なぜか。それは、それぞれの「フリースクール」にあまりにも共通点が少なすぎるからだ。


日本の「フリースクール」に共通しているのは、「不登校の子どもが通っている」のみである。
ではその通ってきた子ども達が何をしてるのか、それはフリースクールによって千差万別だ。その日にすることは自分で決める「居場所」形式が多数派であるとは言えると思うが、学習サポートがメインの所もフリースクールと名乗ったりする。
学校に対するスタンスも、必ずしも学校復帰にこだわらない所もあれば、学校への復帰を最終目標にしている所もある。
つまり、活動内容や理念では定義できないということだ。

ただし、フリースクールの「源流」に立ち戻るなら、その発祥はイギリスの「サマーヒルスクール」であると言われている。こちらは別の記事で詳しく取り上げようと思うが、簡単に言えば子ども達の「自由」と「自治」を重んじた学校である。このサマーヒルスクールと近しいコンセプトで活動しているフリースクールが、フリースクールの「元々の意味」に近いとは言える。


以上をまとめて、私は「フリースクールとは何か」と聞かれた時、次のように答えるようにしている。

・共通点は「不登校の子どもが通ってきている」のみである
・では不登校の子が来て何をしているかは千差万別である
・子ども達の自由を重んじた「居場所」が多数派ではあるが、そうでない所も多い
・ゆえに子ども達が集まって「何をしている所か」をしっかり見てほしい
・最終的には、子どもが求めるニーズや「ここがいい!」という直観によって選んでほしい
・一応西洋のサマーヒルスクールが源流とは言われている

「フリースクールみなもはこんなところです」という説明はしても、「フリースクール」自体については上記を伝えた上で「これこそがフリースクールだ」とは断言しないようにしている。みなもの活動はフリースクールの一形態ではあっても、それはフリースクールの絶対的な姿ではないのである。


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